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● 原理
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京都新聞 2011年05月31日 09時22分
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20110531000016
磁力抵抗「ゼロ」の発電機 草津の男性が発明
● 軸を回した時に磁石の抵抗が少ない発電機を発明した平松さん(右)と、解析した中村准教授(京都市西京区・京都大桂キャンパス)
滋賀県草津市の元建設請負業の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、解析した京都大准教授がこのほど学会で発表した。
簡易な構造だが誰も試みなかった「コロンブスの卵」的発想で発電装置の簡略化が見込め、電気自動車や風力発電などへの応用に期待も高まっている。
同市平井5丁目、平松敬司さん(72)の連式発電機。
永久磁石を用いた発電機は磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる。
しかし、磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった。
平松さんは、4台以上の発電機を1本の軸でつなげ、各台の磁石の位置を軸から見て均等な角度でずらすことで、磁石が引き合う力を相殺させることを発案。
モデルを試作したところ、発電機を増やすにつれ回転が軽くなることを確認した。
国際特許を出願し、現在審査中だ。
平松さんは民間の試験機関に依頼して解析したデータを基に昨秋、京都大の中村武恒准教授(電気工学)に相談。
中村准教授がコンピューターで解析したところ、発電機を8台並べると磁力の抵抗がほぼゼロになることが分かった。
このほど茨城県つくば市で開かれた春季低温工学・超電導学会で発表した。
中村准教授によると、平松さんの発電機で生じる電気は波形がぶれず発熱ロスが少ないため、発電機の「弱点」ともいえる制御装置や廃熱装置が不要になることも見込める。
低回転でも電気が取り出しやすいなど利点が多く、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機をはじめ風力発電機などへの導入も期待される。
すでに企業からの引き合いもあり、本格的な発電機を試作し、応用を検討する。
中村准教授は
「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。
多分野への広がりが期待できそうだ」
と驚き、平松さんは
「自転車の発電機の抵抗を軽くしようと思いついたのがきっかけ。
素人の発想を聞いてもらえてありがたい」
と、協力に感謝している。
』
『
GIZMODE 2011.06.01 12:30 [8] [0]
http://www.gizmodo.jp/2011/06/post_8884.html
世界初!? 磁力抵抗ゼロの発電機を発明
滋賀県草津市在住の平松敬司さんの考案した連式発電機を8台並べると、磁力の抵抗がほぼゼロになることが、京都大学中村武恒准教授のコンピュータ解析によって明らかになったそうです。
発明者の平松さんは自転車用の発電機を作ろうと試行錯誤しているうちに、4台以上の発電機を連結させ各々の磁石の位置を軸から均等な角度でずらすことで磁石の引力を相殺させることを思いついたそうです。
平松さんが考案した発電機の特長は、以下の4点だそうですよ。
・電気波形がぶれない
→制御装置が不要になる
・発熱ロスが少ない
→排熱装置が不要になる
・低回転でも電気が取り出しやすい
→微風地域の風力発電の発電機として利用できる
・異常振動や騒音等が少ない
→騒音を極力避けたいような場所や場面でも利用できる
風力発電だけでなく、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機としても期待されているそうで、既に企業からの引き合いもあるそうです。
これから、実用化に向けた発電機の試作に入るそうなので、この発電機を搭載した製品が世の中に出てくるのは当分先になりそうですね。
実用化されると、これまでの発電機に比べると発電効率も上がりそうですし、何よりもエネルギーのロスが少なくなりそうなところがいいと思います。
もし、世界中でこの発電機が使われるようになったら、世界の発電事情も少し変わっちゃったりするんでしょうかね。
発電機(特許第4524110号) ,
特許 発電機
特許権者 発明者 平松敬司
』
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