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● TBSニュース
原発がすべて止まると、「月千円の電気料金アップ」になるという。
月にたったの千円というのは実に安い。
原発という恐ろしい危険を回避できる「心理的保険料」と思えば、月千円で安心が買えることになる。
これなら大いに「脱原発」を促進してもらいたいものだ。
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YOMIURI ONLINE (2011年6月13日22時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20110613-OYT1T00849.htm
全原発停止なら…家庭の電気代1千円アップと試算
経済産業省所管の日本エネルギー経済研究所は13日、すべての原子力発電所が運転停止し、火力発電所で発電を代行した場合、液化天然ガス(LNG)や石炭など燃料調達費が増えるため、2012年度の毎月の標準家庭の電気料金が平均で1049円上昇し、6812円になるとの試算を発表した。
試算は、燃料の単価や為替の変動に応じて電気料金を上下する燃料費調整制度を考慮せず、電力会社が料金の抜本改定を実施しないことを前提としている。
世界的に燃料の需給が逼迫(ひっぱく)したりすれば、電気料金が更に上昇する可能性もある。
今年4月のLNGの輸入価格などを基にすると、12年度の火力発電の燃料調達費は10年度より3兆4730億円増加するという。
電気料金に転嫁すると、1キロ・ワット時あたり3・7円の値上げになる。
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ウオールストリート・ジャーナル 2011年 6月 16日 14:11 JST
http://jp.wsj.com/Opinions/Columns/node_250611
【社説】「フクシマ」のさらなる副産物―イタリア原発パニック
日本の震災と原発危機の余波は、依然世界各地に広がっている。
今度はイタリアだ。
イタリアで今週、政府の原子力発電再開の取り組みの是非を問う国民投票が実施され、反対票が賛成票を上回った。
先に原発の順次閉鎖を決めたドイツやスイスの動きに追随するものだ。
● イタリア電力大手エネルのリボルノフェッラーリスにある原子力発電所
今回の投票は、一連の政府政策の賛否を問う国民投票の一環として行われたもの。
ベルルスコーニ首相率いる中道右派連立与党にとっては大きな痛手だとして、左派野党勢力は結果を大歓迎している。
だが、これはむしろイタリアにとって一段の痛手だ。
イタリアは主要エネルギー輸入国で、国内インフラは崩壊しつつある。
国際エネルギー機関(IEA)は2009年、イタリアのエネルギー安全保障は「大きな懸念」であると述べた。
ベルルスコーニ首相は13年に原発建設を再開し、最終的に国内エネルギー需要の4分の1を供給したい意向だった。
だがイタリアは今後も、国内エネルギー供給の大部分をフランスやロシア、リビアをはじめとする中東諸国に依存し続けることになる。
イタリア国民は今後も、非効率な国内産業と高いエネルギー税のおかげで、他の欧州諸国よりも高いエネルギーコストを払い続けることになる。
そしてイタリア政府はロシアやリビアが今後も供給を続けてくれることを、ひたすら願うしかない。
イタリアの反原発傾向は少なくとも長年一貫している。
イタリアは1987年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を受け、国民投票で原発廃止を決めた。
だがこのとき、イタリアの原発産業が安全でない、あるいは原発廃止によって国の経済力やエネルギー安全保障が強化されることを示す証拠があったわけではない。
それから20年以上がたち、原子力技術はさらに発展し、安全性も増した。
それでもイタリア国民は原発は要らないと言う。
それが彼らの選択した答えだ。
だが、かならずしも賢明とはいえない。
』
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